塾長の話
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【2023年3月】
<塾長の話> その1
書いて、話す:
週2本、記事を書いています。
ひとつは「塾長Q&A」。
もうひとつは「塾長の話」。
どちらも、わりあい長く続いています。
自分にとって、良いペースなのですね。
・・・
でねっ、書くだけじゃなく、話すことにもした。
動画を撮るのです。
こうすると、ひとつのテーマについて深く考えることになります。
話すことも加わった分、アレコレ考えを巡らしています。
・・・
ただ、もう少し突っこんで考えてみると・・
実は、「聞く」ことが出来るようなったのが大きい。
つまり、書いたり話したりするのをコインの表面とすると。
聞くことは、コインの裏面。
その両者があって、初めて全体が完結する。
そんな仕組みな気がします。
***
以前、「60分の個人面談」というテーマで書きました。
60分間、ただただ聞く。
生徒さんやお母さんの思いを受け止める。
もちろん、時には話します。
とくに大学受験については、皆さん、知らないことが多いです。
そこで、現在の仕組みについて説明します。
なかでも推薦入試。
次々と新しい制度ができていますから。
・・・
でもね、基本は「聞く」。
徹底して聞く。
そして感情を受け止める。
とりわけ、不安や焦りといったネガティブな感情を。
これが出来るようになって初めて、「話す」というのが出来るようになった。
聞くことと話すことは、表裏一体。
そうなのですね。
・・・
「あの時、あのお母さんは、こんなことを言ってたな」
「こんなことで悩んでいて、感情がぐるぐるしてたな」
そんなことを思い出しながら、カメラに向かって話しています。
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<塾長の話> その2
小学生の算数:
22年2月、ちょうど1年くらい前のこと。
知り合いの方から
「小学生の娘を教えてもらえませんか」
と依頼され。
ずっと中学生・高校生の塾でやってきたのですが、むげに断るわけにもいかず。スタッフが「やれます」と言ってくれたので、思い切ってゴー。
・・・
が、調べてみると算数が難しい。
教材を見ても、新しいことが次々と出ている。
「塾長、算数の解説CDも作ってください」
そうお願いされ、初挑戦。
・・・
問題に目を通すと、確かにレベルが上がってましたね。
でも、選んだ教材が分かりやすくて。
「これなら解説できるかもしれない」
そう思って、録音を開始しました。
使用した教材>
教科書ワーク(文理)
***
3年生から6年生まで、基本例題について解説してみました。
でねっ、やってて楽しかった。
「そういえば、こんなことを学んだなぁ」
「あの時、あの先生はこんなこと言ってたな」
などなど、次々と思い出されて。
まるで小学生に戻ったような気分でした。
・・・
ただ、ひとつ心配が。
それは、CDを聞いて勉強するというスタイル。
塾の中学生や高校生は出来ています。
それは、年齢が高いから。
でも、小学生の年齢では・・
・・・
が、嬉しいことに杞憂でした。
CDを聞きながら、喜々として勉強を進めています。
先へ先へと、自分のペースで進んでいけるのが楽しいようです。
そして、小学生の集中力もすごい。
CDを聞いて勉強するのは、小学生にも十分可能でした。
その姿を見るのは、嬉しかったですね。
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<塾長の話> その3
クマからヒトへ:
何のテーマかと思われるかもしれませんね。
実は高校生・数学の話です。
・・・
高1の学年から数学が新しくなりました。
教科書も参考書も一新され。
あわせて、共通テストの範囲も変わりました。
具体的には、数学1A・2Bに加え、数学Cも範囲となったのです。
・・・
これは受験生にとって大きな負担。
とりわけ文科系の皆さんは大変です。
じゃあ、塾はどうサポートするか?
それが問われます。
・・・
当然ながら授業のスピードが上がりました。
範囲は広くなっても、授業時間は変わりませんから。
ということは、ともかく授業についていくのが大事。
教科書レベルの基本的な内容が理解できてればOK。
そして入試レベルの難しいことは、3年生になってからやればよい。
そう割り切る。
***
塾の教材>
これまでは「これでわかる数学」(文英堂)と「黄チャート」(数研出版)の2つを使っていました。
レベルはもちろん黄チャートが上。
でも、内容はそれだけ難しい。
そこで1・2年生のうちは「これでわかる数学」をメインにする。
そして3年生になったら黄チャートに切り替える。
そんな作戦を立てました。
・・・
以前の「これでわかる数学」は、表紙に熊の絵が描かれていました。
塾生は「クマ」と愛称で呼んでいたのですが・・
新しい参考書は女子の絵柄。
じゃあ、何と呼ぶ?
・・・
今、定着しつつあるのが「ヒト」という呼び名。
以前は「クマの、ヒトのやつ」とか長い名称で呼んでいた方もいたのですが(笑)
かくして数学参考書の呼び名は、「クマ」から「ヒト」へと移り変わりつつあります。
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<塾長の話> その4
受験は団体戦:
「自分はなぜ東大に行けたのか」
塾を始めてから、ずっと考えていました。
大学生のころは、自力95%、あと運が5%。
それくらいに考えていました。
相当に傲慢な奴でしたね(苦笑)
今は環境80%、自力20%くらいに考えています。
・・・
環境とは、どんな高校に通っているか、そこの進学率はどれくらいか、などです。
で、それが圧倒的に大事。
自力が発揮されるかどうかは、まさに環境しだい。
そう思います。
ですから、私は環境に恵まれた。
それで東大へ進めた。
運が良かったのですね。
・・・
じゃ、なぜ環境が大事かというと・・
実は、受験は団体戦だからです。
えっ、個人戦じゃないの?
そう思いますよね。
でも、違うのです。
***
私が現役の高校生のころ、東大合格者は毎年10名くらいいました。
東北の、福島県の県立高校ですから。
これは見事な数字です。
今はもう、そんなにいません。
せいぜい1・2名。
ですから、時代にも恵まれた。
相当にラッキーです。
・・・
それでね、10名くらい受かっていると、見通しが立てられるのです。
「学年で10番以内にいれば、東大受かるな」って。
これが大きい。
変な力みが消えますから。
淡々と学年ひと桁を目指せばよい。
でも1・2名だと。
たとえ1・2番にいても「今年はダメな学年じゃないのか」とか。
妙な不安が出てきたりします。
・・・
あとね、10名も受かる学年だとエネルギーがすごい。
そのエネルギーに乗せられて、自分の勉強も進んでいく。
逆に、1・2名だとそういうエネルギーは出ない。
すべて自分で出すしかないのです。
・・・
結論>
受験は、自分の力だけじゃない。
周りに助けてもらって、団体戦で勝ち抜いていきましょう。
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おすすめ>
塾長Q&A「地方から東大へ」
動画もあります。
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